2008年5月16日

グラン・ワルツ タルレガ



フランシスコ・タルレガ作曲、グラン・ワルツです!この足台を使わずに演奏するスタイルが、リラックスモードを誘いますね!ワルツならではの三拍子の歯切れ良いリズムとタルレガのスラーが多い滑らかな曲運びがグラン・ワルツの聴き所です。

2008年5月12日

ムーア舞曲 タルレガ



タルレガ作曲のムーア舞曲です。ムーアは人種で、元々アラビア人がスペインに移り住んでいる民族の事です。そのムーア人の伝統的な舞曲をイメージして作られています。音楽ジャンルとしても確立されています。アラビア的な軽快で細やかな音の動き、スペイン音楽の原点を伺える伴奏部や旋律は魅力的です。タルレガが演奏旅行で世界各国を旅している途中、ナイジェリアでの打楽器の単純な音楽が頭から離れずに、それをモチーフにムーア舞曲を作曲したそうです。

2008年3月15日

マリエッタ フランシスコ・タルレガ



この曲もまたタルレガのマズルカの一つ「マリエッタ」です。前回にも説明しましたが、マズルカの美しくも儚い曲調が曲を左右しているということがお分かりになられたと思います。この動画ではこの曲の良さ以上にギタリストの技術も問われてくるのが、人に聴かせる演奏を心がけるという意味においても参考になります。私も、この動画によって気づかされた点がいくつもあり、勉強になりました。アデリータは私自身も演奏しているのでマリエッタにも挑戦しようと思います。

アデリータ(マズルカ) フランシスコ・タルレガ



簡単に思える曲ですが、決して簡単ではありません。アデリータは独特な曲調が付いています。それは、副題にもありますが、「マズルカ」だということです。タルレガはいくつかのマズルカを作曲または編曲をしていますが、タルレガのマズルカではアデリータが最も有名です。3/4拍子で軽快な感じですが、その曲に織り込まれている感情表現は実に難しいです。何気なく飾り音符がありますが、この曲は連続して弾かれる飾り音符も雑には出来ません。アデリータは少女の名前から取ったとされていますが、その軽快ながらも儚さが残る表現が大事です。前半は儚く、後半は軽快に、最後のフレーズもまた儚く、といった感じです。色々なマズルカを聴いて参考にしてみると良いでしょう。特にショパンのマズルカがお勧めです。

2008年3月10日

アラビア風綺想曲 フランシスコ・タルレガ

アラビア風綺想曲はスペイン語で「カプリチョ・アラベ」ですが、この曲はアルハンブラの想い出と並んで、世界中で親しまれています。綺想曲は普通、「奇想曲」と書かれている曲は一般的に多く存在しますが、曲中の綺麗で繊細な部分を意識した内容を示すために「綺想曲」としたと思われます。この曲を聴いていくうちに、スペインの歴史背景やアラビア文化の一面を伺うことが出来ます。演奏では、物語を語りかけるように演奏すると、一層曲に深みが増すでしょう。フランシスコ・タルレガの作曲なので、ギターの特徴を生かした演奏技法がふんだんに使用されています。特に、スラーが多いので伸びやかな曲の仕上がりになっています。


ラグリマ フランシスコ・タルレガ

「近代ギターの父」と言われる「フランシスコ・タルレガ」は、クラシックギターを語る上で欠かせない人物です。フェルナンド・ソルが活躍した19世紀中ごろはギターの黄金時代と言われていましたが、19世紀後半になるとギター文化も衰退してきます。なぜなら、前回の記事で示したように糸巻きの未発達が原因でピアノやヴァイオリンなどのメジャーな楽器には及ばなかったのです。しかし、19世紀末頃、スペインの大工「アントニオ・デ・トーレス」の手によってギターの糸巻きにギアが取り入れられたのです。そして、当時の名器ギター「トーレス」を最初に演奏で使用したとされる人物がタルレガなのです。タルレガは、スペイン中、ましてやヨーロッパ中を自らの演奏によってギターの存在、タルレガの存在を知らしめたのです。
タルレガは演奏家でありながらギター曲をたくさん作曲しています。そして、現在でもタルレガの曲は親しまれていますが、その中で、当時タルレガがギターを習う門下生のために作曲した「ラグリマ」という曲があります。
ラグリマは日本語訳で、「涙」という意味です。このラグリマは「聖母の涙」をイメージしてあると言われています。スペインは「女性崇拝、聖母崇拝」の意識が強い国だと言われています。
今回の動画紹介は「ラグリマ」です。特に気をつけて聴いていただきたい点は、3/4拍子を崩さないこと、感情表現を察知すること、メロディーをはっきり効かせること、プレリュードらしくすっきりとスマートな演奏を目指すことです。

YOUTUBE動画の中では一番良かった「ラグリマ」だと思います。聴きやすいです。

アルハンブラの想い出 フランシスコ・タルレガ

フランシスコ・タルレガの名曲といえば「アルハンブラの想い出」です。
この曲は、別名「トレモロ練習曲」とも言われています。
トレモロとは、マンドリンなどの楽器で使用する奏法で、音が震えるという意味です。
弦楽器のほとんどは左手のビブラート奏法で音の震えを表現します。
もちろん、基本的にビブラート奏法は自然に引き出しますが、さらに音を連ねて震えるように演奏する際にトレモロ奏法を使用します。
トレモロは、連続で同じ音が重なって、次の音にもスムーズに反映されるようにつながった音が聴けます。

クラシックギターのトレモロ奏法は様々ですが、アルハンブラの想い出を例にすると、まず、ベース音のアルペジオは親指で弾きます。そして、メロディは薬指、中指、人差し指で弾きます。
親指以外は弾く順番は決まってはいませんが、一般的には薬指、中指、人差し指の順で、1本の弦を3連打します。さらに、親指、薬指、中指、人差し指の順で弾き、音の幅は一定にします。俗に音の粒をそろえる、と言われています。
アルハンブラの想い出は曲の速さはアンダンテで、流れるように演奏し、3/4拍子なのでアンダンテながらも軽快にリズムを取ります。そして、曲調はデクレシェンド、クレッシェンドの繰り返しです。低音部はリズムを崩さず、かつトレモロ部分は抑揚を付けます。

フランシスコ・タルレガは、スペイン出身です。そのスペインにはアルハンブラ宮殿という建物があります。スペインがアラビア人(アラブ人)に占領されていた時代の建物なので、建物の様式もアラビア風です。建物の中心に赤獅子の噴水があり、その噴水から出てくる水をイメージして作曲されたそうです。
水が噴水から出ては噴水桶に絶え間なく落ちる様子をトレモロ奏法で表現してあります。
今回はフランシスコ・タルレガのアルハンブラの想い出を紹介します。
演奏者は、「禁じられた遊び」の編曲者として世界で知られるギタリスト「ナルシソ・イエペス」です。